結納のマナー
日本では昔から結婚をする前に「結納」というものをします。ここでは結納についてのマナーについて紹介します。
結納とは
結納は結婚という大きな節目を前に、ふたりの気持ちを公にする美しいしきたり。
結納はもともと「言い入れ」「結い入れ」と呼ばれ、結婚を申し込むという意味でした。そして結納とは、両家が婚約の約束を変えない印として結納品を贈り、婚約の成立を祝います。
結納で使うものを「結いのもの」と呼び、両家が新たに姻戚関係を結ぶための宴が結納の由来ともいわれています。
結納用品9品目
結納の品々に込められた願いや意味を知ることで、結納を交わす時にお互いの気持ちがより深くより伝わるものです。
地域によって品数や呼び方に違いがでてきますが、結納用品の基本は9品目。それ以外に5品目、7品目といずれも奇数で整えます。
結納用品はデパートや式場などでセットで販売されているので購入する際に利用すると便利です。
双方で品目数に違いがでた場合は、結納を行う地域に合わせてもよいかもしれません。
関西式の基本は5品目ですが、さらに7品目や9品目と品数を増やし、最終的には15品目にすることもあります。東海式では7品目が基本。九州式では9・11・ 13品目程度に整えるようです。結納品は挙式後、記念品としてとっておいたり、処分する際には神社などで炊き上げてもらいましょう。
・目録(もくろく)
結納品の内容を書いたもの。地域によっては品数に加えないところもあるので確認を
・金包(きんぽう)
結納金をのこと。男性から女性に贈る場合は「御帯料」、女性から男性に贈る場合は「御袴料」として包む
・長熨斗(ながのし)
あわびを叩いて伸ばしたもの。長生きする貝ということで、長寿や不老の願いが込められる
・末広(廣)/寿恵廣(すえひろ)
純白の扇子。純白は、純潔・無垢を、扇子は末に広がる一家の繁栄の願いが込められる
・友志良賀(ともしらが)
白い麻糸。夫婦が共に白髪になるまで仲睦まじく添い遂げられるようにと願いが込められる
・寿留女(するめ)
いかの干し物。日持ちすることから幾久しく縁が続き、噛むほどに味が出る夫婦であるよう願いが込められる
・子生婦(こんぶ)
昆布。生命力が強いことから子宝に恵まれるようにという願いと、「よろこぶ」の意味が込められる
・松魚節/勝男武士(かつおぶし)
鰹節。昔、武士が出陣する際に武運を願い贈られたことから男性のたくましさを表す。「勝男武士」とも
・家内喜多留/柳樽(やなぎだる)
「柳樽」とも書き、祝いの酒のこと。家の内に喜びが多いように、福がたくさん訪れるようにと願いが込められる
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